カテゴリ:造形( 10 )

マネキン製作Ⅲ

さて、どんだけ間が空いてんだよって感じですが、前回の続きです。
制作期間は10日程度でしたのでとっくに納品も終ってるんですが、制作記録ということで・・・;

旅に出てしまったケンちゃん(佐藤製作所さん=溶接屋ケンちゃん)からハガキが届きまして、今現在、群馬の山奥にある某ダム上流、自然豊かな清流の傍らで好きなギター作りをしながら生活をしているとの事です。
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頑張れケンちゃん!
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で、マネキンです。
どんどんカットしていきます。
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写真は腕の二面カット原形とその抜け殻。
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どんなに節約しても、材料(スチロール)の5~8割程はゴミと化します。
抜け殻は産業廃棄物として廃棄します。
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左は二面カットしただけのもの。右はナイフによるカービング作業で形を整えている途中のもの。
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なんとなく沢山出来てきました。
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ボディーもなんとなく。
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一度に4体作るのは少々飽きますが、晩酌を楽しみにせっせと彫ります。
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ある程度切削が進んだらサンディングペーパーで表面を整え、腕とボディを仮付けします。
肩接合部分に段差があるのは、接着してから形を整えられるよう肩側を大きめに作った為です。
摺り合わせ後に、肩周辺のボリューム調整をします。
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今回は上半身だけの依頼でしたので、これでほぼ完成です。
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主役となる商品(肌着)を着せてみました。
片腕は着せ替えの為に着脱式にしています。
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実際にディスプレイされて・・・
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久々のディスプレイ仕事で楽しかったです。
本当はゴジラとか恐竜とか妖怪とかSFチックなものとか作りたいんですけどねー。
あ、幻獣とか作ろうと思ってます。

で、今は創作人形用図面起こしの真っ最中であります!

by zl900eliminator | 2013-07-01 23:24 | 造形

マネキン製作Ⅱ

さて、前回の続きです。

データをプリンター用OHPフィルムに出力します。
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ここで、昔懐かしいOHPの登場です。おそらく今時の子供達は知らないんじゃないかと思われますが、踏鞴房では現役で活躍してくれてます。
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型紙を作る為の実物大トレス作業です。
データはデジタルなのに、投影機材はOHP! なんというアナログな作業でしょうか。
多少の歪みを気にしつつもスチレンボードに粛々とトレスしていきます。
せめてDLPプロジェクターが欲しいところですが、OHPが現役である以上買い換えるわけにはいきません。
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トレス作業が終ったら、正面と側面の位置合わせの為の基準線を設定します。
型紙は最終的に切り離すわけですが、対象となるEPS(発泡スチロール)ブロックに転写する際の前横の位置合わせに必要なラインです。
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型紙が完成したら切り離して、各々のパーツを切り出すブロックに転写します。
削り出して形を作っていく作業では昔から行われている工程で、ヨーロッパの石像や日本の仏像なども同様に前後左右の型紙を作成してから彫刻作業に入ったようです。
(写真はボディーが既に切り出されています。)
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EPSブロックのカットアウトにはニクロム線を上下に張った専用テーブルを使用します。
EPSの硬度や厚みに合わせて、使用するニクロム線の太さや温度を変更します。
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ボリュームを落とし過ぎない事と熱による溶けシロを考慮して、罫書線のやや外側を切っていきます。
踏鞴房のカットテーブルは、最大1200mmの厚みに対応しているので、かなりの大きさのブロックのカット作業が一人で行えます。
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カットテーブルは特注品です。
製作したのは当時入間に工房を構えていた金属加工専門の「佐藤製作所」さん。製作所といっても踏鞴房と同じく一人だけの工房。
金属加工全般を神業のごとき職人技でこなす青年でしたが、生活するに必要な最低限の収入以上の仕事はしない人で、一部では創作業界のスナフキンとも呼ばれていました。かなり精度の高い仕事をする人で、極偶に製作されるフルハンドメイドのオリジナルギターも非常に完成度の高い逸品です。


その佐藤製作所さんの技術がこの部分にも表れています。
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ワンオフの削り出しパーツに、納品されてから10年以上を経た今でも惚れ惚れしてしまいます。
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佐藤製作所さんは今年に入って群馬の人気のない山奥に移り住んだと伝え聞きました。
もはやスナフキンではなく仙人の域なのかもしれません。


写真の枚数制限を超えた様なのでこの続きはまた次回。

by zl900eliminator | 2013-03-28 14:32 | 造形

マネキン製作

久々にディスプレイの仕事依頼がありました。

「ストレッチT用上半身女性マネキン」を4点製作して欲しいとの要望。
製作期間は正味10日程度。
まずは要望に合わせてラフスケッチを描いてみます。
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スケッチを基に3Dソフトでポーズの考察。
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ムービング機能で体型を調整しつつ、様々な角度で検討。
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指の曲げ具合や開き具合なども調整。
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腕単体のデータも作ります。
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ポーズが決まったらスクリーンショットで保存し、フォトショップで正面図と側面図を作成。
昔ならここまでの作業は全てイメージを基に手描きで行っていたので随分楽になったものです。
それでも3Dプリンターのある時代に図面を作成するというのはかなりアナログな作業ではありますが。
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各データをOHPフィルムに出力。
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次回はEPSに転写する作業をご紹介したいと思います。

by zl900eliminator | 2013-03-21 23:30 | 造形

帽子スタンド Ⅲ

そんなわけでFRPによる二次原形が完成。
ピントが;;;
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それを元に例によってFRPで成形用の型を作ります。
複雑な形を型取りする場合、通常はゴム(シリコンやウレタン)で型作りするのですが、あえてFRP型にする為に原形を前後方向で抜け勾配になるよう造形しました。つまり前後から見た場合に形が入り込んだ部分が無いということ、いわゆるアンダーカットが無い形状です。
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型が完成したらあとはFRPを張り込んで複製します。(アンダーカットがあると二つ割では抜けません。)
同じ物がいくつも作れるのが型物のメリットでしょうか。
成形したら塗装をして完成。 色はマットホワイトとパールホワイトの二種類を製作。
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帽子を被せるとそれなりにみれるかな?
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ネックレスなどが装着できるタイプも製作予定です。

by zl900eliminator | 2012-11-05 23:34 | 造形

帽子スタンド Ⅱ

発泡スチロールによる一次原形が完成したら、次は石膏型取り。

型を前後二つ割にする為の切り金を挿し、全体に離型剤の役目をする粘土粉を塗り
スタッフ(麻の繊維)を水に溶いた石膏に含浸して貼っていく事で石膏型が完成します。
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で、ずいぶん端折りますけど、スチロール原形を抜いた石膏型の内側を
耐水サンドペーパーで仕上げ、例によってFRPによる成形。
樹脂が硬化したら石膏型を割ってFRP原形を取り出します。
パテによる修正とサンディングを施し、サフェイサーを吹き付けて二次原形の完成です。

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FRPによる二次原形が完成したら、次は量産用FRP型の制作になります。
当初からFRP型による量産を前提にしていたので、実はこの原形は前後方向で
抜き勾配(抜け勾配)になっています。本来、人間の頭部は抜き勾配の形状には
なっていないので、つまりこの帽子スタンドは人の頭部造形としてはありえない嘘の
形状ということになります。

by zl900eliminator | 2012-10-30 02:02 | 造形

帽子スタンド Ⅰ

人形ではないんですが、ヒトガタみたいなモノって事で、
以前作った帽子スタンドの製作工程をご紹介。
帽子職人のヨメに誕生日プレゼントとして作ったものです。


まずは発泡スチロールを作りたいボリュームにカット。
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ニクロム線で大まかにカットして
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手づくりのナイフでサクサク彫ります。
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彫った後はワイヤーブラシとサンドペーパーで形を整えて
スチロール原形が完成します。
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発泡倍率が高く柔らかいスチロールを使用したので、かなり荒い仕上がりに
なってしまいました。
ここまでの作業時間は約3時間。このあとは石膏型取りです。

by zl900eliminator | 2012-10-23 20:23 | 造形

作ってはみたものの

やはり、煩悩に満ちた脳内で作るとろくな事にならなという典型的な作例。
当然ながら没ヘッドの道を辿るわけですが、廃棄前に画像をUP。
う~む、やはり華がないなあ。
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「人・形 展」には春に作ったヘッドの組み合わせで参加します。
そういえばその「人・形 展」の情報をUPしてませんでしたね;
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東京なんてめったに出掛ける事がないので少し緊張するなあ。
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踏鞴房は入り口から見えない場所。ベテラン諸氏の邪魔にならないようにしなければ。
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9/26、29、30、10/2 は会場付近を徘徊してると思います。
あとは状況次第ですかね; 浜松町のポケモンセンターにも行ってみたいな。

by zl900eliminator | 2012-09-25 01:59 | 造形

そんな感じで

生業の仕事をしつつ、展覧会用のヘッドを弄っているのだが、何せ“相棒”の再放送とか見ながらやってるもんでなかなか捗らなかったりするわけです。 その“相棒”、今日は2時間半スペシャルだったんだけど面白かったなあ。

写真は、先日複製した3次原形FRPヘッドの手直し中の様子。
このところすっかり老眼になってしまい、手元が見えないんで勘の作業が続く;;
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最近やっとスパチュラを使えるようになってきた;
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磨き作業には3Mのサンディングスポンジが威力を発揮する。
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おまけ。
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一方的に師事させてもらっているガーナベイビーズの道代先生は、着々と仕事を進めているようだ。 中でも“太陽の光の天使Sweetyちゃん”は恐ろしいほどの出来栄え;;

  

by zl900eliminator | 2012-09-15 23:35 | 造形

複製

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というわけで、複製ヘッドの一丁上がり。
これをベースにパテを盛ったり削ったりして新しいヘッドを作りたいと思うのだが、はたして初めての展覧会までに間に合うだろうか・・・;; 原形が完成したら、再びそこから成形用の型作って、中子を入れて、シリコーンを注型して、仕上げて、メイクして・・・、う~む、厳しいぞ、これは; 
もし、新しいヘッドが駄目なら、既存のヘッドにカスタムメイクを施して参加かな。

by zl900eliminator | 2012-09-10 19:18 | 造形

FRP

ヘッドに造形変更を施す為、FRPで複製を制作。
一度型を作ってしまえば、こういった作業によりアレンジを加えた造形を増やせるのが型物のメリットではあるけれど、その型作りが非常に煩わしい作業である事は否めない。

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by zl900eliminator | 2012-09-09 02:15 | 造形