第8回 「人・形 展」 終了。

「人・形 展」 無事終了しました。
7月に地球防衛の任務が入ったり、個人的に 「今じゃないでしょ!?」 的な出来事があり、
自分自身もコンビニのフライドチキンを隠れ食いした所為で重度の腸炎になってしまうなど、
かなり切迫した状況の中で製作する事になってしまいました。
結果、今年も何も出来ずに終わった踏鞴房ではありましたが、得るものは大きかったと思います。
昨年から人形展にご招待頂き稚拙な仕事を披露しつつ、他の作家さん方の見事な創作力と匠の技を
拝見する事が出来ました。。
単に人形といっても素材や技法は作家さん毎に様々で、樹脂粘土や石塑粘土で一品物として丹精
込めて作られた人形があれば、ビスクドールやレジンキャストなど手間の掛かる工程を経て
生み出される人形もあり、衣装や装具に関してもドレスや和装など其々の人形に合わせた見事な作りで、
そういった手仕事が一つになった人形という総合芸術をじっくり堪能できた次第です。
造形を生業にする踏鞴房ではありますが、創作人形のカテゴリでは素人同然。立体物であれば
卒なくこなしてきたつもりなのですが、この世界はとてつもなく奥深く、どうやら生半可な気構えでは
通用しない世界であると思い知らされた展覧会でした。

昨年は他の作家さんとお話することは少なかったのですが、今年は展示パネルを共用させていただいた
桜文鳥さんと初対面でのお話させて頂き、意外な接点があったりして面白かったです。
シンプルな造形とそのオリジナリティーもさることながら、実は超絶技巧がさり気無く、しかしふんだんに
盛り込まれた桜文鳥さんの人形達は、分かる人には分かる恐るべき作品と言えるでしょう。
また、ベテラン人形作家戸田和子さんの創作現場のお話を伺えたり、多方面でのコラボレーションでも
活躍されている井桁裕子さん、詩的表現で独自の世界を創作されている岡田好永さん、美しく妖艶な
人形を製作される玉置千春さん、そして忘れてはならない南海の怪物大怪獣ガーナベイビーズなど、多くの
優れた作家さん方と交流させて頂けた事は、自分にとって大変意義深い展覧会であったと思います。

今年も個人的な在廊時間の関係で、お越しいただいたのにお会い出来なかったり、せっかくお越し
いただいてもゆっくりお話しできる時間がなかったりとご観覧頂いた皆様方へは恐縮至極の状態でしたが、
それでもご支援頂けるのは本当に有難い事と身に沁みて感謝致しております。
御芳名を頂きました皆様、ご感想を頂きました皆様、お越し頂きました皆々様、本当にありがとうございました。

最終日に搬出のお手伝いまで頂いたCGクリエイターのhinemaruさん、慌しくて何のお構いも出来
ませんでしたがこの場にて御礼申し上げます。 ご多忙の中ありがとうございました。 また呑みましょう!

またの機会があるかどうかは分かりませんが、次に人形をお見せできる場があれば、もう一歩踏み込んだ
造形で挑めればと考えております。それまではこのブログで少しずつ進捗状況をご報告していきたいと
思いますので今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


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巨大なポスターにも載せていただきました。 恐縮です;;



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盛況だった最終日の会場の様子。



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南海の怪物大怪獣が作った愛すべき怪物達のブース。



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搬入日当日の夕方に製作を終えたアモレ曹長。 乳首を作る時間も無し;



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これまた、搬入日当日に完成した試作ヘッド。



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目がくりくりの「人・形展特別仕様」の一品物です。



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意外と評判が良く



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初日にご購入頂けました。 ありがとうございました。



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会期中に高齢で恒例の打ち上げ。 ブレランを気取るも、ちとサイバーじゃない・・・;



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では、次の機会も!

# by zl900eliminator | 2013-10-03 17:33 | NEWS

第8回「人・形 展」

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「人・形 展」にむけて等身大とは違う何かを作ろうと画策し、例によって発泡スチロールで造形開始。


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ん~、展覧会一ヶ月前にこの状況ではやや厳しそう・・・


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羽根を付けたら少しは見栄えが良くなったかな?


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作っているのはローマ神話に登場するアモール。 ギリシャ神話に出てくるエロースと同一なので、実はかなりエッチな奴です。


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久々の石膏型取り。 正直やりたくない作業。


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う~ん、面倒くさい。 この後FRPで成型した訳ですが、地球防衛を頑張りすぎて結局タイムアウト。
仕上げはダメダメ。 売れなかったら手元に置いて仕上げの続きをやる予定です。


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そうこうしてたら「人・形 展」初日になってしまいました。


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一年ぶりのOAZO。 都会ですなあ~


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おおっ、吹き抜けロビーのポスターには以前作った我が人形が! 写真写りは良いようです。


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んん~む、バックの布がシワシワで、早速ガーナベイビーズにダメ出しの直撃をくらいました;;


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頑張って、等身大用のヘッドを一点試作。 昨年制作した試作ヘッドを更に煮詰めてみました。
目を開かせ、ドールアイの色を通常のブラウンからダークブラウンへ。併せてアイの大きさをΦ24mmから26mmへ変更。 大人の事情により販売価格が高めですので、この仕様は今回の「人・形 展」用ワンオフとしましたが、初日に売約済みとなりました。 ありがとうございました。
量産化の際には、ドールアイに変更を加える予定です。


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試作ヘッドなので名前はまだ付いていません。


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「人・形 展」 どうぞご高覧ください。


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東京駅至近です。 丸の内線大手町駅からも近いですよ。

9/19、21、22、24 は11:00~16:00の時間帯で在廊していると思います。 たぶん。 
ではでは宜しくお願い致します。

# by zl900eliminator | 2013-09-19 10:27 | NEWS

マネキン製作Ⅲ

さて、どんだけ間が空いてんだよって感じですが、前回の続きです。
制作期間は10日程度でしたのでとっくに納品も終ってるんですが、制作記録ということで・・・;

旅に出てしまったケンちゃん(佐藤製作所さん=溶接屋ケンちゃん)からハガキが届きまして、今現在、群馬の山奥にある某ダム上流、自然豊かな清流の傍らで好きなギター作りをしながら生活をしているとの事です。
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頑張れケンちゃん!
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で、マネキンです。
どんどんカットしていきます。
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写真は腕の二面カット原形とその抜け殻。
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どんなに節約しても、材料(スチロール)の5~8割程はゴミと化します。
抜け殻は産業廃棄物として廃棄します。
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左は二面カットしただけのもの。右はナイフによるカービング作業で形を整えている途中のもの。
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なんとなく沢山出来てきました。
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ボディーもなんとなく。
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一度に4体作るのは少々飽きますが、晩酌を楽しみにせっせと彫ります。
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ある程度切削が進んだらサンディングペーパーで表面を整え、腕とボディを仮付けします。
肩接合部分に段差があるのは、接着してから形を整えられるよう肩側を大きめに作った為です。
摺り合わせ後に、肩周辺のボリューム調整をします。
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今回は上半身だけの依頼でしたので、これでほぼ完成です。
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主役となる商品(肌着)を着せてみました。
片腕は着せ替えの為に着脱式にしています。
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実際にディスプレイされて・・・
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久々のディスプレイ仕事で楽しかったです。
本当はゴジラとか恐竜とか妖怪とかSFチックなものとか作りたいんですけどねー。
あ、幻獣とか作ろうと思ってます。

で、今は創作人形用図面起こしの真っ最中であります!

# by zl900eliminator | 2013-07-01 23:24 | 造形

マネキン製作Ⅱ

さて、前回の続きです。

データをプリンター用OHPフィルムに出力します。
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ここで、昔懐かしいOHPの登場です。おそらく今時の子供達は知らないんじゃないかと思われますが、踏鞴房では現役で活躍してくれてます。
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型紙を作る為の実物大トレス作業です。
データはデジタルなのに、投影機材はOHP! なんというアナログな作業でしょうか。
多少の歪みを気にしつつもスチレンボードに粛々とトレスしていきます。
せめてDLPプロジェクターが欲しいところですが、OHPが現役である以上買い換えるわけにはいきません。
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トレス作業が終ったら、正面と側面の位置合わせの為の基準線を設定します。
型紙は最終的に切り離すわけですが、対象となるEPS(発泡スチロール)ブロックに転写する際の前横の位置合わせに必要なラインです。
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型紙が完成したら切り離して、各々のパーツを切り出すブロックに転写します。
削り出して形を作っていく作業では昔から行われている工程で、ヨーロッパの石像や日本の仏像なども同様に前後左右の型紙を作成してから彫刻作業に入ったようです。
(写真はボディーが既に切り出されています。)
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EPSブロックのカットアウトにはニクロム線を上下に張った専用テーブルを使用します。
EPSの硬度や厚みに合わせて、使用するニクロム線の太さや温度を変更します。
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ボリュームを落とし過ぎない事と熱による溶けシロを考慮して、罫書線のやや外側を切っていきます。
踏鞴房のカットテーブルは、最大1200mmの厚みに対応しているので、かなりの大きさのブロックのカット作業が一人で行えます。
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カットテーブルは特注品です。
製作したのは当時入間に工房を構えていた金属加工専門の「佐藤製作所」さん。製作所といっても踏鞴房と同じく一人だけの工房。
金属加工全般を神業のごとき職人技でこなす青年でしたが、生活するに必要な最低限の収入以上の仕事はしない人で、一部では創作業界のスナフキンとも呼ばれていました。かなり精度の高い仕事をする人で、極偶に製作されるフルハンドメイドのオリジナルギターも非常に完成度の高い逸品です。


その佐藤製作所さんの技術がこの部分にも表れています。
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ワンオフの削り出しパーツに、納品されてから10年以上を経た今でも惚れ惚れしてしまいます。
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佐藤製作所さんは今年に入って群馬の人気のない山奥に移り住んだと伝え聞きました。
もはやスナフキンではなく仙人の域なのかもしれません。


写真の枚数制限を超えた様なのでこの続きはまた次回。

# by zl900eliminator | 2013-03-28 14:32 | 造形

マネキン製作

久々にディスプレイの仕事依頼がありました。

「ストレッチT用上半身女性マネキン」を4点製作して欲しいとの要望。
製作期間は正味10日程度。
まずは要望に合わせてラフスケッチを描いてみます。
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スケッチを基に3Dソフトでポーズの考察。
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ムービング機能で体型を調整しつつ、様々な角度で検討。
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指の曲げ具合や開き具合なども調整。
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腕単体のデータも作ります。
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ポーズが決まったらスクリーンショットで保存し、フォトショップで正面図と側面図を作成。
昔ならここまでの作業は全てイメージを基に手描きで行っていたので随分楽になったものです。
それでも3Dプリンターのある時代に図面を作成するというのはかなりアナログな作業ではありますが。
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各データをOHPフィルムに出力。
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次回はEPSに転写する作業をご紹介したいと思います。

# by zl900eliminator | 2013-03-21 23:30 | 造形