帽子スタンド Ⅱ

発泡スチロールによる一次原形が完成したら、次は石膏型取り。

型を前後二つ割にする為の切り金を挿し、全体に離型剤の役目をする粘土粉を塗り
スタッフ(麻の繊維)を水に溶いた石膏に含浸して貼っていく事で石膏型が完成します。
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で、ずいぶん端折りますけど、スチロール原形を抜いた石膏型の内側を
耐水サンドペーパーで仕上げ、例によってFRPによる成形。
樹脂が硬化したら石膏型を割ってFRP原形を取り出します。
パテによる修正とサンディングを施し、サフェイサーを吹き付けて二次原形の完成です。

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FRPによる二次原形が完成したら、次は量産用FRP型の制作になります。
当初からFRP型による量産を前提にしていたので、実はこの原形は前後方向で
抜き勾配(抜け勾配)になっています。本来、人間の頭部は抜き勾配の形状には
なっていないので、つまりこの帽子スタンドは人の頭部造形としてはありえない嘘の
形状ということになります。

by zl900eliminator | 2012-10-30 02:02 | 造形